2月29日(金曜日)
| コメント (2)
三ノ輪橋電停のすぐ近く、
都電の線路に沿って続く狭い道。
いや、道というより路地といった方がしっくりくるだろうか。
そこを通り過ぎてゆく親子の後ろ姿を見ていて、
なぜか僕の育った阿佐ヶ谷を思い出した。
ぜんぜん風景は違うのだけれど、
そこにただよう空気が僕が育った頃の阿佐ヶ谷と同じなのだ。
そういえば数ヶ月前、近くを通ったのでふと思い立ち
僕が幼少のころ過ごした家の近くに行ってみた。
信じられないことに、僕が住んでいた家がまだそのまま建っていて、
隣の電器屋さんも、30年前のまま。
ただ家も、風景も、道も、
全体的にひとまわり小さくなった気がして、本当に驚いた。
正確に言えば、僕の方がデカくなったんだけどね。
でもその光景を見たとき、懐かしいような、酸っぱいような、
なんとも言えない気持ちになったのを覚えている。
故郷というと、みんな自然が豊かな田舎を想像するけど、
僕のような東京に生まれた者にとっては、
キレイでもなんでもないこんな街の風景が
かけがえのない故郷の風景だ。
あの赤いコートの男の子もいつかデカくなり、
この路地くらいの肩幅になった時、
この美しいとは言えない路地の風景を、
駆け足するほど急がないとついていけない母親の歩幅を、
懐かしく思うのだろうか。
D300/都電荒川線
| コメント (3)
21時59分。
大雨が降りしきる
上野駅を見下ろす跨線橋で、
列車が動きだすのを待つ。
時計の針が22時を指すと
フレッシュひたち69号が
ゆっくりと動き出した。
みんなが疲れて帰るころ、
列車はこれから勝田までの長旅だ。
ごくろうさまです。
先頭部を流し撮り、見送ろうと振り返った時、
コートを着た2人組が突然現れた。
うぐっぐ。職務質問です(T0T)
まぁこんな遅い時間、大雨の中跨線橋でウロウロして
しかもこの宗教家フェイス。
職質されてもしかたないよね。
でもこんな写真撮れるんですよって、見せてあげたら
本気で驚いてました( ´艸`)
ある意味、
ごくろうさまです。
ニコンD300/上野駅
| コメント (0)
今日はJALツアーズ最終日。
釧網本線の知床斜里〜止別のポイントへ。
ここはどこまでも続くかに思える1直線の線路。
列車が見えてから近くにくるまで5分ほどかかります。
鈍行列車を超望遠で狙っていた時、
ふと上をみるとオオワシが!
あわててカメラを縦位置に構え
オオワシと列車を撮影することができました。
ちょっと小さいけどね(^^;)
オオワシは流氷が早くから接岸する年に
たくさん渡って来るという
天然記念物にも指定される日本最大の猛禽類。
なかなか貴重な体験ができました。
たまった仕事を放置し(^^;)
参加者のみなさんとどっぷり鉄道写真にひたった3日間。
僕もかなり楽しかったです。
もっと若い頃、
きっとおじさんやおばさんになったら
楽しいことなんて何もないんだろうな・・・
なんて思ってたけど、
何歳になっても
好きなことに打ち込んでいる時の笑顔って
一緒なんだなぁ。
三脚も凍るほどの寒風の中、
撮影が終わったあとの皆さんの笑顔を見ていてそう思いました。
あのオオワシは
「変な連中が来たな」って、笑ってたと思いますが・・・
ニコンD3/釧網本線
| コメント (2)
最近のコメント