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緊急募集!拡散希望!若き旅人を探しています

Fujikokuchi

若き旅人を探しています。

http://fujifilmsquare.jp/pdf/summer2014.pdf


 最近若い世代と写真で交流する機会が増えましたが、そこで強く感じるのは、
僕達の世代があたりまえのように感じていた「旅」への「浪漫」や「憧れ」が
希薄になっていることです。
松尾芭蕉が旅をしたころから、いやもっともっと昔から、
日本人があたりまえのように持っていた「旅情」や「郷愁」に対する感度が、
確実に弱くなっているように思えるのです。
それは何でも簡単に疑似体験できる今の時代だからこその
問題なのかもしれません。
 「自分探しの旅」ではないけれど、僕たちの世代は意味もなく旅に出て、
そこでさまざまな困難に会い、その経験から学校では習わない様々なものを学び、
感受性を豊かにしてきたように思います。
上手い写真を撮れるけれど、そこに想いがない。
それはリアルな旅の体験が不足しているからではないかと、危惧しているのです。
 どんなにカメラが高性能になっても、それを扱う「人」の感性が弱くなれば、
カメラはただ目の前にあるものを写すだけの「複写機」になってしまいます。
だからこそ僕は若い人たちに旅に出てほしい。

旅行ではなく、旅に。

そしてリアルな景色を見て、感じてほしいのです。
そんな僕の想いに富士フイルムさんが応え、この企画が実現しました。
旅人には素敵なカメラが贈られます。

 これは写真コンテストではありません。
募集しているのは、完璧な計画や、上手い写真でもありません。

『勇気を出して、秋田のおばあちゃん家に一人で行ってみる』

『青春18切符で日本縦断!』

『自分の名字の駅に行ってみたい』

などなど

一人で行ってみたいところを想像し、ワクワクする気持ちを探しています。


 僕が探しているのは、旅に憧れ、想いを馳せている若い旅人です。
彼らがどんな景色を見て、写すのか。今から楽しみでなりません。
僕も今年の夏は、中2の一人息子に旅させようと思っています。
「この夏、一人旅してみないか?」
親の僕たちのほうが勇気を出して、この言葉を贈ることも
大切なのかもしれません。
きっといろいろなピンチもあるでしょう
でもそれはきっと、彼らを成長させてくれるはずです。
あのころの僕達がそうだったように。

http://fujifilmsquare.jp/news/2014060902.html


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コメント

始めまして、私も同感です。私は団塊Jr世代ですが、若いころは、それはいろんなところに行きました、そして、鉄道旅の中にも人との交流があることに気付きました。情報の持っている友達は臨時列車の写真をみせびらかした、時代でした。私はそんな世界から逃げ出すように、旅に出ました。あの高揚感や思い出が今の自分を作ったような気もします。今の時代になって思うのですが、その時、いつも何も言わず1万くれて送り出してくれた、親の存在が大きいのではないでしょうか?時代と言ってしまうには、悲しいですが、そういう送り出す側の覚悟が無いような気がします。確かに物騒な世の中ですから、愛するわが子を守りたい気持ちもあって、子供が欲していてもかなえられないのかもしれません・・感受性の高い若いころこそ、旅に出て
吸収し、また旅に出てほしい・・そして親は子を谷に突き落とす覚悟を持ってほしい・・切に願います。

投稿: 竹内 晋作 | 2014年6月18日 (水) 16時37分

夜行急行「まりも」に乗るのに真夜中まで新得駅のベンチで寝ていて乞食に間違われたり、「北斗星」のロービーカーで缶ビールを飲みながら流れる夜景を眺めたり、鉄道の旅は面白いですね。
写真を撮る者は、鉄道に限らずたまには放浪の旅に出なければいけないと思っています。

投稿: yamabushi | 2014年6月18日 (水) 21時29分

中井先生に大賛成です。がんばって成功させてください。若い人たちの写真をぜひ拝見したいです。

投稿: やま鉄 | 2014年6月18日 (水) 22時26分

歳いった旅人・・・ではだめですかあ!

投稿: 母鉄 | 2014年6月19日 (木) 00時29分

私も同感です。旅は自分のちっぽけな先入観や価値観をいとも簡単に蹴散らしてくれますね。調べてイメージしていたのと行ってみたのとでは100倍くらい違います。思いがけない風景、地域ごとの文化の違いや共通性の発見…旅は発見の宝庫です。時刻表の季節ダイヤを読み違えて乗り継ぎに失敗したり、嵐で列車が止まって車内で一晩明かしたり、アクシデントも皆いい思い出です。
ネットの情報はほんの一部。ストリート・ビュウで見れる景色はほんの一部。街のにおいも磯の香りも味わえません。さわやかな高原の風も感じることはできません。グルメ本では姿はわかるが、他人の感想では本当の美味しさはわからない。
若い人には本当に旅の醍醐味を味わってほしいですね。

投稿: てつなべ | 2014年6月19日 (木) 04時03分

>若い人に、旅に出てほしい。

本当にそうです。
私は団塊世代ですが、30数年前に、USAに約半年滞在した後、南米をうろつき、クスコ、マチュピチュや、イグアスの滝、プエルトモントなど、飛行機、列車、バス、などを利用して約ひと月の旅。出発前は、死体も送り返してくれる旅行保険に入ったものです。
旅をしたからといって偉くなったわけでもありませんが、
今でも自分の生きる糧となっています。

中井先生の番組、よく見ていて、ほっこりとなります。

若い人に旅と夢を素晴らしさを伝えてください。

投稿: 3100吉 | 2014年6月20日 (金) 22時48分

若いときの一人旅、良いですよね。
僕は昭和63年の冬休み、一人で廃止の決まった青函連絡船に乗りに行きました。
乗り遅れやしないか、切符無くしやしないか不安いっぱいで。
周りの大人たちに心配されたり構ってもらったりで
無事帰ってこれました。
こないだ四半世紀ぶりに函館で摩周丸と再開を果たして・・・あの旅で大人になったんだなぁ。

初めての(小児運賃での)大冒険でした!

投稿: だいすけ | 2014年6月22日 (日) 12時42分

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